2016/08/14

アクセスカウンター39万突破に感謝。

トップに設置している忍者Toolsアクセスカウンターが39万を突破しました。
お読み下さっている皆様に感謝です。

2005年12月15日 ブログ始める
2006年11月23日 アクセス01万突破 (344日) 一日平均 29
2007年10月09日 アクセス02万突破 (321日) 一日平均 31
2008年06月21日 アクセス03万突破 (255日) 一日平均 39
2009年01月19日 アクセス04万突破 (212日) 一日平均 47
2009年05月28日 アクセス05万突破 (129日) 一日平均 77
2009年09月06日 アクセス06万突破 (101日) 一日平均 99→11月に世界一周開始
2010年01月06日 アクセス07万突破 (122日) 一日平均 82
2010年02月22日 アクセス08万突破 ( 47日) 一日平均212
2010年04月27日 アクセス09万突破 ( 65日) 一日平均154→5月末に世界一周終了
2010年07月01日 アクセス10万突破 ( 65日) 一日平均154
2010年09月02日 アクセス11万突破 ( 62日) 一日平均161
2010年11月21日 アクセス12万突破 ( 80日) 一日平均125
2011年02月01日 アクセス13万突破 ( 72日) 一日平均139
2011年04月26日 アクセス14万突破 ( 86日) 一日平均116
2011年07月08日 アクセス15万突破 ( 73日) 一日平均137
2011年09月07日 アクセス16万突破 ( 60日) 一日平均167→フィリピン留学記
2011年11月25日 アクセス17万突破 ( 80日) 一日平均125
2012年01月30日 アクセス18万突破 ( 66日) 一日平均152
2012年04月23日 アクセス19万突破 ( 83日) 一日平均120
2012年06月24日 アクセス20万突破 ( 62日) 一日平均161
2012年08月28日 アクセス21万突破 ( 65日) 一日平均154
2012年11月01日 アクセス22万突破 ( 65日) 一日平均154
2013年01月20日 アクセス23万突破 ( 81日) 一日平均123
2013年03月22日 アクセス24万突破 ( 60日) 一日平均167
2013年05月27日 アクセス25万突破 ( 66日) 一日平均152
2013年07月18日 アクセス26万突破 ( 52日) 一日平均192
2013年09月07日 アクセス27万突破 ( 51日) 一日平均196
2013年11月06日 アクセス28万突破 ( 60日) 一日平均167
2014年01月10日 アクセス29万突破 ( 65日) 一日平均154
2014年03月22日 アクセス30万突破 ( 71日) 一日平均141
2014年06月09日 アクセス31万突破 ( 79日) 一日平均127
2014年08月17日 アクセス32万突破 ( 69日) 一日平均145
2014年11月19日 アクセス33万突破 ( 94日) 一日平均106
2015年02月20日 アクセス34万突破 ( 93日) 一日平均106
2015年06月 頃  アクセス35万突破 カウントするのを忘れていました。
2015年09月15日 アクセス36万突破 ( ??日) 一日平均 97
2016年01月05日 アクセス37万突破 (112日) 一日平均 89
2016年04月20日 アクセス38万突破 (106日) 一日平均 94
2016年08月12日 アクセス39万突破 (114日) 一日平均 88

ブログを開始してから3893日で39万アクセスを突破、1日平均95.0アクセスです。

最近更新が滞りがちですが、今後ともご贔屓にどうぞ。

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2016/06/25

橘玲「言ってはいけない」 絶賛セール中

「マネーロンダリング入門」やタックスヘイブン関係の経済本や、民主主義に関するコラムを数多くの媒体で書いている小説家 橘玲(たちばな・あきら)氏。

氏の近著である「言ってはいけない」が、アマゾンのセールでKindle版がなんと100円。


アマゾンが企画したセールなので、著者印税や出版社の利益は確保されるとのこと(橘氏がtwitterでそう書いていた)。

いつ終了するかわかりませんが、今のところ(2016/6/25)まだ100円セール継続中!

この機会にぜひ買ってみましょう。

ちなみに私はこの本(新書版)を買うかどうか迷って、まだ買っていませんでした。新書版で買った人はちょっと悔しいかも。


※2016/7/1確認追記 100円セールは終了していました!

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2016/06/14

データスタジアム株式会社著「野球×統計は最強のバッテリーである - セイバーメトリクスとトラッキングの世界 」感想。
セイバー。2016年05月10日読了。

プロ野球のニュース(ネット媒体)を見ると、最近セイバーメトリクスを取り上げる記事が目立つようになってきた。

私も、打者の能力を示すOPS(出塁率と長打率を足した数値。分母が異なるけど構わず足す)、
投手の能力を示すWHIP(1イニングに何人の走者を出すか)や
与四球率BB/9(1試合あたり何個の四球を出すか)、

などの数値は直感的に使えるので、雑談等に好んで用いている。

ただこれがBABIPとか、UZRとか、WARになると計算式が面倒で、直感的にわかりづらく感じる。どこかで(wikipediaじゃなく)きちんとおさらいしたいなあ、と漠然と考えていたところ、本屋で本書を見つけたので買ってしまった。


プロ野球に興味があると面白い本です。


7点/10点満点

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2016/05/27

山下一仁「バターが買えない不都合な真実」感想。
いわゆる新書。2016年05月04日読了。

本が売れなくなってきた時代にどうやって本を買って貰うかというと、タイトルを工夫するのである。ということを感じてしまうタイトルである。

「××の不都合な真実」というのは昨今大量生産されているタイトルで、ちょっと検索しただけで、本家本元アル・ゴア元米国副大統領の「不都合な真実」に始まり、「遺伝子の不都合な真実」「沖縄の不都合な真実(これは読んだ。面白かった。8点)」「反原発の不都合な真実」「不動産投資の不都合な真実」「日中戦争の不都合な真実」「この国の不都合な真実」……と、たくさん出てくる。(Amazonで「不都合な真実」を検索すると100点以上引っかかる)

本書もそういう「出版社(や著者)が考える売れるタイトル」の流れを汲んでつけられたタイトルのように思う。

というのも、本書のメインテーマは酪農農政が補助金漬けであるということと、なぜ補助金漬けになってしまったのかその歴史的経緯についてが8割を占め、「バターが買えない不都合な真実」は本書の194ページになってようやく出てくるのである。

著者の論理では、「バターが買えない不都合な真実」を解き明かすためには酪農農政の歴史的経緯がわからないと理解できない、なので前段階である酪農農政に関する話を充実させた。のだろうが、構成があまりにも悪い。前段階の説明が長すぎて、かつ同じ様な異なる話(異なる補助金)が出てくるので、これは少し前に書かれていた話と同じ話なのか異なる話なのか?と確認しながら読む必要がある。

売らんが為のキャッチーなタイトルをつけてしまったので、構成に無理が出たような気がしないでもない。


著者は1955年生まれ東大法学部卒(農学博士)、1977年農林省入省、酪農などを担当し、ガット室長、農村振興局次長を歴任し、2008年より経済産業研究所上級研究員、2010年よりキヤノングローバル戦略研究所研究主幹という人。

酪農だけに限らない、農政全般に関する複雑怪奇な現状の一端がわか(った気になれ)る良質な内容。なんだけど、なかなか頭に入らない。説明はなめらかだけど、内容が今ひとつ頭に入ってこないパワポのプレゼンを聞いている様な感覚。


良い内容だと思うんだけどなー。
全般的に惜しい感じがしてしょうがない。


生乳(搾りたて)を、殺菌して遠心分離器にかけると、生クリームと脱脂乳に別れる。

生クリームを攪拌するとバターになる。
脱脂乳を乾燥させると、脱脂粉乳になる。

バターと脱脂粉乳を混ぜて水を加えると、牛乳に戻る!

5点(内容8点・構成2点)/10点満点

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2016/05/17

小松達也「英語で話すヒント 通訳者が教える上達法」感想。
語学。2016年04月21日読了。

1934年生まれの著者は、1966年に日本初の会議通訳(同時通訳)エージェント会社の創設に参加し、以後、G8サミットの同時通訳を担当するなど、同時通訳界の重鎮的な方(らしい)。

そういう方が書かれた本書。通訳を目指す方向けの英語学習方法指南書。

私にはピンとこなかった。理由は明確で、私は通訳を目指している訳じゃないから。幾つか参考になる部分もあったけど、それは英文法書にも出てくることです。

こういう本は「その道で成功した他人の勉強方法を教えて貰う」本なので、その勉強方法が合わなかったらさっさと次に移行すべし。本書が良い悪いではなく、あくまで「自分にとって参考になるかならないか」なので、本書は私には合わなかったということで。


5点/10点満点

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麻蒔立男「トコトンやさしい薄膜の本」感想。
テクノロジー。2016年04月19日読了。


ガラスを鏡にする方法を知りたくて古本で購入。

真空状態でアルミニウムを加熱してガラスにくっつける真空蒸着は、30年前に私が学校で学んだ(実験した)方法。

真空蒸着法を見つける前はどうやって鏡を作っていたのかを知りたかったのだが、本書が出版された2003年時点の最新情報が多くて、私の知りたいこととはちょっと違う内容だった。


評点無し(トコトンやさしいと、いうわりに専門的すぎ)/10点満点

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西久保靖彦「大画面・薄型ディスプレイの疑問100」感想。
テクノロジー。2016年04月19日読了。


先ほどと同じ著者のちょっと新しい本(2009年に出版)を古本で購入。

電子ペーパーの廃れ具合がよく分かる。

評点無し(古い部分は読み飛ばし)/10点満点

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西久保靖彦「よくわかる最新ディスプレイ技術の基本と仕組み」感想。
テクノロジー。2016年04月18日読了。


電子ペーパー(E-Inkなど)の技術動向を探るために古本で購入。

電子ペーパーを使ったまともな商品は Amazon の Kindle しか存在しないので(Kindle Fire はタッチパネル付き液晶なので電子ペーパーではない)、電子ペーパーの開発状況はとても悪い(売れないから)。

なので電子ペーパー(特に E-Ink 以外の)の技術動向を知るためには、古い本を調べるしかない。というわけで2003年に出た本書を古本で購入。

ん、なるほど、コレステリック液晶と言うのがあるのか。


評点無し(電子ペーパー以外の古い情報は読み飛ばした)/10点満点

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2016/05/10

松本仁一「アフリカは今 (NHKラジオの教本・雑誌形式)」感想。
アフリカ概説。2016年04月15日読了。

松本仁一氏はアフリカを中心とした上質なルポを書く人。右サイドバーにカテゴリ松本仁一を設置しています。

本書は雑誌です。NHKカルチャーラジオの教本です。NHKラジオ英会話などの教材を売っているコーナーに、本書も置いてあると思います。

本書は「アフリカの今」について、NHKラジオのカルチャー番組を聴く層でも分かるよう、近現代史を交えながら易しく書かれた本です。


第1回(ラジオ講座がベースなので章立てではない)では、シエラレオネで誕生したこども兵について。

シエラレオネは、1787年にイギリスの解放奴隷が帰還し、フリータウンという町を作って、そこからイギリスの後押しもありシエラレオネという国に発展した経緯を持つ国。解放奴隷は、現地住民より格上であると特権意識を持ち、現地住民(黒人)を支配する政治を行った。

(同様の国として、リベリアはアメリカの解放奴隷が1816年に帰還しつくった国で、現地住民との軋轢がある)

シエラレオネの歴史は、ダイヤモンド利権の奪い合いである。

シエラレオネの反政府勢力RUFは、腐敗した政権の打倒を目的とした組織だったが、ダイヤ利権獲得の武闘組織へと変貌し、ダイヤ鉱山を襲ってダイヤを奪い、リベリアの反政府指導者(実態は武装強盗団)チャールズ・テーラーにダイヤを売り、テーラーはRUFに武器弾薬を渡す。

この過程で、使い捨ての特攻隊員こども兵がうまれていった。


第2回は、9世紀頃からアフリカ大陸の内陸部には巨大な帝国が幾つもあった話。中でもマリ帝国は、エジプトの金相場を破壊するほどの金を持つ巨万の帝国だった


第3回は、タンザニアの対岸にあるザンジバル島(タンザニア連邦の一角)や、その他多くの地域から奴隷貿易が行われていた話。


第4回は、南アフリカ、中でもケープタウンをめぐるオランダ入植民とイギリス入植民の争い(ボーア戦争)について。

ボーア戦争で負けたオランダ入植民(オランダに帰国できずアフリカ定住を覚悟し自らをアフリカーナーと呼ぶ)は、とにかくこどもをたくさん作った。やがてイギリス系より人口が増え、1948年に(白人だけで)選挙を行い、アフリカーナーは政権を握った。

黒人に選挙権を与えると、アフリカーナーも負ける。白人連合を組んでも負ける。やっとの思いでイギリス系から政権を奪還したのに、黒人に政権など譲れるか、とばかりにアフリカーナーは黒人差別政策をどんどん進めていく。


第5回は、南アのアパルトヘイト廃止に至る経緯。


こんな感じで進み、

第6回、ジンバブエ
第7回、ナイジェリア
第8回、アフリカの飢餓/農業無策
第9回、ルワンダ
第10回、ソマリア
第11回、中国の進出
第12回、イスラム過激派
第13回、ボツワナの発展


について書かれている。

コンパクトながら分かり易く、かつ押さえるべき所は押さえている。良書。


半年~1年くらい経った後、加筆の上、新書として書籍化されるような気がする。


8点/10点満点

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吉村忠与志「知るほどハマル!化学の不思議」感想。
サイエンス。2016年04月11日読了。


鉄筋コンクリートの鉄筋はなぜ錆びないのか? それはセメントの主成分であるケイ素がアルカリ性で、錆は鉄が酸化することで起きる(酸化鉄)。ナノで、アルカリ性のセメントに覆われている限り、鉄筋は錆びません。

というようなことが書かれています。(個人的に興味がそそられる話が少なかった)

中学生向きかな。


4点/10点満点

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齋藤勝裕「へんな金属 すごい金属」感想。
サイエンス。2016年04月08日読了。

ナトリウムは金属です。塩化ナトリウム=塩なので、塩のイメージが強いけど、ナトリウム単体は金属です。ナトリウムとカリウムの合金は、融点がマイナス10-20℃なので、常温では液体です。但し、空気に触れると爆発的に発火します。

タングステンと金の比重は全く同じです。なので、タングステンの塊の表面に金メッキしたものを金塊として売る詐欺が起きたことがあります。(タングステンはおおよそ30ドル/1kg、金はおおよそ40000ドル/1kg)

銅の錆である緑青は、昔は猛毒とされていましたが、現在では無毒であることが分かっています。


というような金属蘊蓄がいろいろ載っています。


中学生くらい向けかな。

5点/10点満点

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2016/05/04

マッケンジー・ファンク/柴田裕之訳「地球を「売り物」にする人たち――異常気象がもたらす不都合な「現実」」感想。
ルポ。2016年


地球温暖化が起きている。

進化論を認めない(主にアメリカの)キリスト教福音派(原理主義)は、地球温暖化の原因が二酸化炭素であることを認めない。(キリスト教原理主義者は、生物は神が創造したと信じているので進化論を認めない。地球温暖化の原因は神の御心によるものであり、二酸化炭素が原因ではないと考える)

本書は、地球温暖化が起こり世界がどのような事態になるのかを、温暖化の是非については触れることなく、ただ冷静に現実を書いている。

本書の邦題は「地球を「売り物」にする人たち 異常気象がもたらす不都合な「現実」」であるが、これは、ビル・クリントンが大統領だった時の副大統領アル・ゴアが出演した地球温暖化についての映画「不都合な真実」に引っかけていると思われる。(ちなみに映画「不都合な真実」はアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し、この出演を含めた総合的な環境問題への取り組みが評価されたアル・ゴアはノーベル平和賞を受賞している)

しかし本書の原題は「Windfall」=風で落ちた果実(を得る幸運)=たなぼた、という意味なので、邦題がイマイチである。


著者は本書を書き上げるのに、6年間取材を積み重ねたとのこと。

以下、内容列挙 (地球儀もしくは Google Earth を見ながら読むとベターです。MAPではダメです)


◇北極の氷が溶ける

→今まで氷に閉ざされ通れなかった北西航路(グリーンランドとバフィン島の間を通る航路)という海路が使えるようになる。ここを通ると、ニューヨークと上海の間の航路が、パナマ運河を通る航路より6400kmも短くなる。(Google Earth を使ってざっくり測ると、パナマ運河経由で太平洋横断が20000-21000km、北西航路経由でアラスカとソ連のベーリング海峡を抜けカムチャッカ半島と日本の横を抜けて行くと14000-15000km)

→北極の海底には石油が大量に埋まっているが、海上油田を開発しようにも、氷が邪魔して作ることができなかったが、氷が溶けたら油田開発ができるようになる。北極海に面している国はアメリカ(アラスカ)、カナダ、ロシア、ノルウェー、デンマーク(グリーンランド)の5カ国である。

※北西航路は主にカナダ領海


◇温暖化で氷床や氷河が溶け、グリーンランドは独立する

→世界最大の島グリーンランドは、島の81%が氷床で、どんどん溶けている。氷床が溶けることで地肌が露出し、そこを調べるとレアメタルや様々な鉱物資源が眠っていることが判明した。あと10年くらい経ち、もっと氷床が溶けると採掘が可能になる。世界の鉱物資源会社は、グリーンランドの採掘権を先買いしている。

→温暖化によって、今までグリーンランド近海にはいなかったタラやニシンが獲れるようになってきた。魚が獲れると、魚の加工工場も必要になる。それらは重要な雇用先になる。

→そして、そういう収入源がうまれることにより、グリーンランドはデンマークから独立を目指せるようになってきて、実際独立を目指している。


◇ヨーロッパのアルプス山脈で雪が降らなくなってきている

→ウインターリゾートであるアルプス周辺の山町(オーストリアとかスイスとかイタリアとかフランス)は、雪がないと商売あがったりになる。仕方がないので人工降雪機を使って雪を降らせる。その人工降雪機のメーカーが、灼熱の中東イスラエル製である。

イスラエルは砂漠地帯なので淡水が必要。海水からできる氷の結晶は淡水でできている(塩分を含まない)という原理を利用し、真空凍結方式というのを開発し、海水から淡水を作り出す技術を開発した。

が、真空凍結方式はあっという間に逆浸透膜方式に市場を奪われてしまった。しかし真空凍結方式を応用して雪(というか氷)を作り出すことができるようになり、それを降雪機として利用する。らしい。(この部分は今ひとつよく分からない表現が続いた)


◇世界の淡水は、氷河に左右されている

→南米のボリビア、ペルー、エクアドルは、アンデス山脈の、
→インドのガンジス川、インダス川、ブラマプトラ川、中国の揚子江、黄河はヒマラヤ山脈の、
→ナイル川はキリマンジャロの、

山頂にある氷河や万年雪が春に溶けて、川に流れてくる。ダムに水を溜め、発電と淡水に利用している。しかし、万年雪がなくなり、氷河が溶け始めてきた現在、ダムに十分な水が溜まらず、発電や飲用水の確保に苦労している。

温暖化が進むと、これらの川の周辺国(中国、インド、パキスタン、バングラデシュなどの人口大国が全て該当する)では、水を確保するために多大な費用と労力をかけなくてはならない。

海水淡水化だけではなく、淡水を確保して供給することは、兆円単位の莫大なグローバルビジネスになる。例えば既に世界74カ国で水道を提供するヴェオリアという会社は、温暖化が進み干魃が深刻になってくると、今まで以上に売上も利益も向上する。淡水市場は成長産業なのだ。


◇温暖化で氷床が溶けると、海面が上昇する

→バングラデシュは低地が多く、サイクロンがくる度に大きな被害を出している。海面上昇に伴い、被害を受ける面積がどんどん拡大してきている。

→同じように国土が低地だらけのオランダは、防波堤(護岸壁)を国中の海岸線に設置し、なにがっても海水が国土に浸入しないよう対策している。

→オランダは、そのノウハウを輸出しようと、世界中に売り込んでいる

→バングラデシュでは、海に近い場所の農地が、海水に侵されてどんどん使えなくなっている。このような場所に住んでいた農民は、仕方なく移住する。移住先はバングラデシュ内だけではなく、インドにも行く。インドでは、バングラデシュ移民に侵入を防ぐため、インド-バングラデシュ国境全てに国境フェンスの設置をしている。

これで本書の半分くらい。このような事例をとにかくたくさん紹介している。

地球温暖化は善か悪か? ということには触れずに、とにかく地球温暖化によって今何が起きているのかについて、丹念に取材した成果を書き記している。


非常に面白かったが、翻訳が今ひとつだったのが残念。


8点/10点満点

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2016/05/01

POKKA吉田「パチンコが本当になくなる日」感想。
パチンコ業界分析。2016年03月22日読了。

パチンコ業界(法律用語では平仮名表記で「ぱちんこ」という)は今、未曾有の危機に陥っている。

ぱちんこをやったことのある人なら誰もが当たり前と思っている釘調整。

これは違法である、と警察庁の課長が今さら言い出した。

(注:警察庁に限らず、省庁の課長クラスの発言はすさまじい影響力を持つ。省庁の課長の言動というのは、その課が所轄する分野に於いて、日本中の全ての監督される企業に対して「絶対的」な指針となる。課長クラスともなれば、一度公の場で言った言葉を引っ込めることはできない。従って、課長が公の立場で行う一挙手一投足は、言葉尻や「てにをは」に至るまで業界内で吟味され、課長が言った言葉の真意を汲み取るため業界団体は右往左往する。肩書きは課長でも、省庁の課長は民間企業の課長と比べものにならない。トヨタの取締役と同じ程度の影響力があると思って良い)


ぱちんこが警察(警察庁)の監督下になってからずっと釘調整はうやむやであった。

2015年1月23日、日本最大のパチンコホール組合、全日遊連の理事会に警察庁の保安課長が来賓として出席し、行政講話を行った(これは恒例行事)。そこで今さら釘調整は違法であると言及した。


問題がややこしくなるのはここから。


実際に釘調整を行っているのはパチンコホールだが、一部のパチンコメーカーが工場出荷時点で違法釘状態にしていたことがわかり、パチンコホール側は「メーカーの責任」として、メーカー側の団体も「一部認める」というような対応をしたことから、

違法状態で出荷していたのなら、そもそもそのパチンコメーカーの当該機種は出荷(認定とか検定とか似たような違う意味の言葉がいろいろ出てくる)取り消しされるべきではないか?

違法釘を出荷するメーカーが悪い!
釘調整を行うホールが悪い!
今までうやむやにしてきたことを今さら問題視する警察庁が悪い(とは言えない)

ホール団体も一枚岩ではない(大手チェーンと中小企業は敵組織)。メーカー団体も一枚岩ではない。

三つどもえ、四つどもえの、生死(=売上)をかけたガチンコバトルである(但し警察庁が圧倒的に強い立場)。


2016年になった今も、ぱちんこ&パチスロ(法律用語では回胴式遊技機)業界はドタバタしています。


ということを、ぱちんこ業界に於いて警察庁を恐れる必要がない敏腕業界ライターPOKKA吉田氏が書いています。

POKKA吉田氏は、ブログ黎明期の2000年頃には「ネタは手補給・手回収」というぱちんこ業界のディープなネタを無料で公開していて、その当時ぱちんこ向けの液晶演出ソフトウェアを作る会社の法務部門に勤めていた私は、POKKA吉田氏のブログ更新を毎回楽しみにしていました。


本書は、警察庁を敵に回しても、疚(やま)しいこともなければ直接的な利害関係にも当たらないPOKKA吉田氏が、警察庁の朝令暮改について、及び警察庁の動向を深読みしすぎて右往左往するぱちんこ業界について書かれた本です。業界用語が多いです。業界用語については、いちいち説明するのは手間暇がかかりすぎるので巻頭に用語一覧を載せ、「本文では用語について解説しない」と言い切っているくらい、一般読者を突き放した本です。

また、ぱちんこ絶対反対! 的な左翼さん向けではありません。どちらかというと、今現在ぱちんこ業界にいる人に向けた本です。


もうちょっと原稿の内容や章構成を推敲した方がよかったんじゃないかなあ、という印象を持ってしまったので若干辛め採点。


6点/10点満点

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2016/04/30

竹森俊平「1997年―世界を変えた金融危機」感想。
経済分析。2016年03月17日読了。

1997年に発生した世界金融危機とはいったいどのようなものだったのか。

を解説した2007年に出た本。

読み終わった時はなるほど!と感心する内容だったのだが、読み終わって45日ほど経って感想を書こうとしたら、意外と内容が思い出せない。これは本書が悪いのではなく、私がマクロ経済をよく理解していないせいなのだと思う。

というわけで細かな感想は無しです済みません。


7点/10点満点

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2016/04/28

高須次郎(聞き手:小田光雄)「再販/グーグル問題と流対協―出版人に聞く〈3〉」感想。
出版問題。2016年03月10日読了。

書籍編集者兼フランス語文学翻訳家の小田光雄氏が主催しているブログ「出版・読書メモランダム」というのがある。過去ログを見ると2009年に開設されたらしい。

小田氏主催のこのブログは、現在の日本の出版状況が危機的状況にあると警鐘を鳴らしている。書店経営は火の車、雑誌の売れ行き不振で出版社も一部大手を除き経営悪化中、取次会社も経営破綻しつつある(業界3位だった大阪屋が潰れ、大阪屋を吸収合併した栗田出版販売も潰れ、業界6位の太洋社も潰れた)。この辺りの話は氏のブログの中の「出版状況クロニクル」に詳しく書かれている。

出版界がどのくらい危機的な状況なのかというを一部抜粋すると、

      書籍売上   雑誌売上    合計
1996年 1兆0931億円 1兆5633億円 2兆6564億円
2015年   7419億円   7801億円 1兆5220億円
 
(桁ずれ済みません、HTML編集が面倒だったので)20年で売上が40%落ちている。兆円の桁で売上が落ちると、中小規模の会社を中心に潰れるのは当然である。しかし、出版界は抜本的な対策を何ら打ってこなかった。電子書籍だって、ケータイコミックやケータイ小説がそこそこ売上を稼いだが、結局のところは外資Amazonのkindleが全部かっさらう方向で着々と進んでいる。楽天のコボ(電子書籍リーダー端末)とはいったい何だったのか。まあ、まだコボスタ宮城という形で名前は残っているけどさ。というか楽天がネット通販日本一だったのは過去の話で、とっくにAmazonに抜かれているというのが世間の評判ですわな。Amazonは売り上げ詳細を発表しない会社なので推測ですけど。

さて本書。

小田氏は、小出版社の社長や書店経営者などの出版関係者と、対談・インタビュー形式で出版界の歴史や問題点をえぐり出す「出版人に聞く」と題したシリーズを(私が知っている限りで19巻まで)刊行している。

小田氏がインタビュアー(インタビューする人)で出版上は名前が出てこない黒子、インタビュイー(インタビューされる人)が著者扱いになっている。


本書はシリーズ第3弾で、緑風出版創業社長兼出版流通対策協議会会長の高須次郎氏をインタビュイーに迎え、再販制度等の問題点について、事情をよく知る二人による対談である。


2016年4月3日に書いた「翻訳本絶滅の危機 について考える」というエントリーと重複するが、

出版物の取引は、再販制度によって定価販売が義務づけられているので、

a) 出版社→定価の69%→出版取次会社
b) 出版取次会社→定価の77%→書店
c) 書店→定価の100%→読者

という流れになる。

書店は売り上げの23%が粗利。そこから家賃、光熱費、人件費を捻出するので、営業利益は売上の1~2%程度しかないらしい。

ところが同じ書店でも、老舗の書店=紀伊国屋とか丸善など=は77%より安い値段で本を仕入れることができるとのこと(本書p36)。逆に振興書店=TSUTAYAなども含まれる=は77%より高い値段(80%とか)でなければ売ってもらえない。

同様に、老舗の出版社=岩波書店など=は69%より高い値段で取次に納入できるとのこと。逆に振興出版社は69%より安い値段(65%とか)で納入しなければならない。

取次の立場で見たら、振興出版社が出した本を、振興書店に売るのがいちばん儲かる。


しかし、書籍がなぜ定価販売(再販制度)で守られているかというと、
・流通経路の端っこに位置する市町村(北海道や沖縄や離島)は流通コストが高くなる、
・だが書籍を読むというのは文化なので、立地で文化格差が生じてはならない、
・従って、全国統一定価が必要→再販制度の誕生

的なプロセスが発生し、尚且つ、仕入れた本が売れ残っても書店が潰れないよう、返品制度を充実させた。ちなみに再販制度自体は1931年にひな形(1年間の時限再販価格維持制度)ができ、現在のような形になったのは戦後1947年である。


この制度には取次が重要な役割を果たしたが、出版界の売上減退に伴って制度的な疲弊が出てきたところに、Amazonが送料無料という実質値引きを始めやがった(Amazonジャパンが本格上陸したのは2001年)。これによって、今まで日本の出版界が必死になって守ってきた再販制度そのものが、がらがらと音を立てて崩れだした(2016年の今、まだ崩壊はしていないが、崩壊寸前の状況である)

Amazonの出現に遡ること10年ほど前の1990年に、ブックオフが誕生した。当初は目新しいスタイルの古本屋だったが、

・出版社が、とある本を大量に印刷した
・売れ残った
・通常は期をまたぐ前に断裁処理する(しないと資産になってしまう)
・断裁処理するのも金がかかるし、ということでブックオフに相談したら、
・1冊10円で1万冊全部買い取りましょう!

・出版社は断裁処理費(コスト)がゼロで、売上が上がるからハッピー!
・ブックオフは安く仕入れられてハッピー!

・まだその本を売っている(返品し損ねた)地方の本屋は、近所のブックオフでほぼ新品が売っているのを見てびっくり

これが「新古書」問題である。

という経緯もあり、地方の小規模書店はみるみるバタバタ潰れていきました。

本を売る=文化を全国隅々まで配達する、という使命感的な部分を(多少なりとも)持っていたはずの地方の書店は、出版社が裏切るとは思ってもいなかったのです。ちゃんちゃん。


その後、更に超巨大爆弾が全世界に投げ込まれました。

Googleブックスキャン(現Googleブックス)問題です。


Googleは、地球上の全ての出版物はデジタル化されるべき、そしてそのデジタルデータは図書館で公開されるべき、ナノでハーバード大学の大学図書館と組んでこの慈善事業を始めることにしました、文句がある著作権者はアメリカの裁判所に訴え出て下さい、期限は×月×日です。


と勝手に宣言して、勝手にスキャンしだした。


これは全世界で政治問題になった。Googleブチ殺す。


ヨーロッパの論壇が(アメリカとの国交断絶すら辞さぬ的な)政治的に強い圧力をかけ、結果的に、慈善事業とはいえ一社独占はけしからん、的な展開でなんだか曖昧なまま和解した。


的な(この言葉を多用して済みません)ことなどが書かれている本で、私は面白く読んだ。


しかし、いきなり専門用語が飛び出してくるので、出版業界のことが分かっていないとまったく面白くないかもしれない。


7点/10点満点

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2016/04/27

鳥飼玖美子「本物の英語力」感想。
学習方法。2016年03月05日読了。

私は、英語の勉強方法(英会話だけに非ず)について書かれた本をわりとたくさん読んでいます。

私自身の英語遍歴は、

2005年頃に1年ほどスピードラーニング(月6000円くらい)
→TOEIC300点

2006-2007年の2年間、ベルリッツのセミプライベートコース(年額36万)
→TOEIC360点

2009-2010年に世界一周旅行
→英語があまり通じなかった

2011年に4週間フィリピン英語留学
→TOEIC450点

その後、iKnow(単語学習サイト) 及び EnglishCentral(発音学習サイト) という二つの英語自習サイト(安いけど有料です)で勉強を続ける
→TOEIC600点

この頃の語彙力は、Weblio(という辞書サイト)の語彙力診断テスト(無料会員に登録すれば回数制限はあるけど誰でも受けられます)で3000-5000語。

TOEIC受験は金もかかるし、何よりもTOEICの試験形式に慣れるための準備に時間がかかってしまうので、600点を取れたのでひとまず終了。

iKnow でひたすら単語学習を続けた結果(本日現在、iKnowだけで1576時間やってます。EnglishCentral(やめた)やフィリピン留学も加えると2500時間を超えています)、Weblio の語彙力診断で15000-25000語に上昇。ちなみに iKnow は DMM に買収され、DMM英会話との連携もできるようになりました。たぶん今TOEICを受験したら730点は突破できるんじゃないだろうか、と思ってます。


本書は、TOEIC450点以上の人が次の勉強方法を探るための本として読むと、なかなか有益な情報が書かれていると思います。


本書で著者が熱心に勧めている方法は、「英語で書かれた本を読む」こと。読解力が付けば、必然的に文法も身につき、TOEICやTOEFLなどの試験の際、文章を読むのに焦ることもなくなる。またアメリカなどの大学に留学する場合、英語で書かれた文献をたくさん読まなくてはならないから、読むのになれておいて損することはひとつもなし。

分かってはいるけど、英語の本を読む時間があるなら、日本語の本をたくさん読みたいのが今の私。時間のバランスが難しいんですよね。


6点/10点満点

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2016/04/26

桜井啓子「イスラーム圏で働く」感想。
いわゆる新書。2016年03月02日読了。

イスラム圏に海外赴任した人たちが、どのような苦労をしたのか、これから赴任する人はどのようなことに気をつければいいのか、ということを13人の経験者に寄稿してもらい、イスラム研究者の桜井啓子氏がまとめた本。

桜井啓子「シーア派―台頭するイスラーム少数派」2013年01月21日読了。8点/10点満点


ちなみに酒井啓子氏という方もイスラム研究者で、名前が似ていて以前私は間違って同一人物だと思っていたことがあります。失礼しました。


これからイスラム圏で働くことが確定している人は、絶対に読むべき一冊です。本書に寄稿している何人もの人が、イスラム圏では「インシャアッラー」で物事が進むので計画が立てづらい、という体験を書いています。

「インシャアッラー」は「神のご加護の元に」という意味で→例えば、明日会って商談を進めると約束したが、もしかしたら会えないかもしれない、なぜなら商談に遅れるもしくは商談に来ないというのは神の意志によるものなので、個人の意志ではない。

というような考え方。イスラム教徒は何でもかんでも「神の意志」のせいにしちゃうけど、これにいちいち苛立っていたら何も進められないので、まあ流れのままに、逆らわずに、適当に。


さて本書で面白かったところ。

(p25)中東のオマーンでは、最高気温はいつも49度。50度を超えると外で働いてはいけないという勧告があったので、実際の気温が60度あっても、発表値は必ず49度。

というか、オマーンって60度を超えるんだ。私の個人的体験では、アフリカのナミブ砂漠で48度の気温のなか、砂漠を6時間くらい観光しましたけど、それより熱いんですね。


(p51)イラクがクウェートに侵攻した1990年、200人を超す日本人が、イラクに囚われ「人間の盾」として利用された。
(p60)これは1980年のイラン・イラク戦争の際、クウェートの大使館が狭くて、イラクから逃げてきた日本人を保護することができなかったことを反省し、クウェートの大使館に250人収容できるように拡張したが、クウェートの飛行場が閉鎖されJALのパイロットやスチュワーデスが大使館に逃げ込んできて、でも拡張した避難施設(地下)にいたら寝泊まりできるしご飯も食べられる、そうこうしているうちにイラクが侵攻してきてクウェート政府は逃げ出してしまって日本大使館に逃げ込んだ日本人が人質になりました。

的なことが書かれている。


(p144)三菱商事でエジプト、イラク、サウジ、マレーシア、パキスタン、インドネシア(以上全部イスラム圏)に赴任した人の話。赴任先の中でスンナ派とシーア派が最もうまく共存しているのがパキスタン。

ちょっと意外。


なかなか面白い本でした。


8点/10点満点

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2016/04/25

黒田龍之助「外国語を学ぶための 言語学の考え方」感想。
エッセイ?2016年02月27日読了。

黒田龍之助氏はスラブ語(ロシア語等)の言語学者。

言語学≠語学で、言語学者は語学(外国語)の先生ではない。

言語学は、言語の文法構造や、音の出し方などを元に、言語を科学的に解明する学問。

文法や発音の細かなところを調べると、英語とサンスクリット語はどちらもインド・ヨーロッパ語族に属するぞ、みたいなことを研究する学問。

氏の本は今まで2冊読んでいる。

「はじめての言語学」2012年12月22日読了。8点/10点満点

「その他の外国語」2013年01月27日読了。6点/10点満点


本書は本屋で新刊平積みになっているのを見つけた。「外国語を学ぶための 言語学の考え方」というタイトルなので、英語の勉強に役にたつかもしれないと思い買った。

違った。

いったい何をテーマにしているのかまったくわからない、しかしエッセイでもない、なんだかよく分からない本だった。


2点/10点満点

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2016/04/24

サイモン・シン/青木薫訳「宇宙創生(下)」感想。
科学ノンフィクション。2016年02月25日読了。


下巻も非常に面白かった。

本書は、各章末に「この章のまとめ」が載っている。これを引用しながら、本書上下巻の魅力について書きたい。


上巻、第1章

紀元前6世紀のギリシャで、哲学者が宇宙を(神話的なことではなく自然現象として)観測し始めた。

宗教との絡みもあり、当初は天動説(地球が宇宙の中心)だったが、16世紀にコペルニクスが地動説(地球が太陽のまわりを回っている)を唱え始めた。

コペルニクスは無名だったから世界的には無視された。しかし、ティコ・ブラーエの観測結果を基にケプラーが改良モデルを発表した。

ガリレオが望遠鏡を使って観測し、その結果を基に地動説を擁護したが、カトリックの総本山ローマから異端扱いされた


第2章

1670年代、レーマーが木星の衛星を観測し、光の速度が有限であることを証明した。

宇宙はエーテルで満たされているという説が主流だった(エーテルは古典SF小説にもよく出てきましたね)

1915年、アインシュタインは思考実験(頭の中で仮説を立て、それを検証する作業)を行い、光の速度は観測者に対して一定という特殊相対性理論を作り上げた

特殊相対性理論はニュートン力学と矛盾していた。1919年、木星の軌道や太陽のまわりの光の間借り方などの検証によって、アインシュタインが正しいと証明された。

フリードマンとルメートルが、ビッグバンの概念を考え出した。


第3章

天文学者は大きな望遠鏡を作って宇宙を観測していた。

1700年代、ハーシェルが、太陽系は銀河系の一部ではないか? という考えを持ち出した

1784年までに、メシエは望遠鏡で観測できる星雲をカタログ化した。その際、星雲は「別の銀河なのか?」という大論争に発展した

1912年、ヘンリエッタ・リーヴィットはケフィウス型変光星を調べ、変更周期が明るさの指標となり、距離を見積もれることを示した。

1923年、ハッブルは星雲の中にケフィウス型変光星を見つけ、その星雲は銀河系より遥か遠くにあることを示した。そして星の光(色んな波長の光が混ざっている)を分析すれば、それがドップラー効果によって遠ざかっていることが分かった

全ての星が地球から遠ざかっていることが分かった。数十億年逆算すると、全ての星は、一点に集まっていることになる。つまりビッグバン仮説が正しい?!


下巻、第4章以降は、

宇宙の始まりはひとつの点だった=ビッグバン理論と、

VS

宇宙は今も昔(数百億年前)もその姿を変えることなく、ずっと同じ姿でいる=宇宙は永遠で静的論


の各論者がどのような論戦を行い、そしてどのような経緯でビッグバン理論が主流になったのか、が下巻では書かれている。


私が子供の頃(1970年代)に読んだSF小説は、エーテルが出てきたり(E.E.スミスのレンズマンシリーズ等)、ビッグバンの欠片も欠片も出てこなかったりしていたが、いつの間にか全世界の天文学者の主流がビッグバン理論になっていた。

ビッグバン理論がどのような経緯で主流になったのか、が本書に書かれているメインテーマなのだが、でもまあなんというか、隅々まで手を抜くことなく丁寧に書かれているので、読者としても気を抜くことなく隅々まで読み尽くしたいという気分にさせてくれる素晴らしい科学ノンフィクションである。


9点/10点満点

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2016/04/23

サイモン・シン/青木薫訳「宇宙創生(上)」感想。
科学ノンフィクション。2016年02月16日読了。

サイモン・シン+青木薫訳は傑作ノンフィクションが多いのでPCでは右サイドバーにカテゴリを作りました。

本書は、最新宇宙物理学ではなく、宇宙とはいったいなんぞや?という宇宙に関する歴史を、紀元前の時代から遡って近現代に至るまでの宇宙科学観測史を、ほぼ時系列に書き記した本。

夏至の日の正午に井戸に差し込む太陽光が、場所によって違うことから地球は丸いと発見した話から始まって(紀元前276年頃)、

地球は全天体の中心であるという天動説が世の主流であった中、天体を観測した結果、地球は太陽のまわりを回っているという地動説を主張したコペルニクス、

こういう基礎の基礎から本書は書き進められるが、徐々に難しくなっていく。

詳細は下巻の感想にて。


早く読み進めたいというワクワクが止まらない本である。


9点/10点満点

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